発達凸凹はTPOと言われても、アバウトな表現では理解しづらいのです。
発達凸凹は自閉症という大きな括り(くくり)の中に、アスペルガーとかADHDとかLDとかいろいろな症状が入っていて、時にはいろいろな症状が重なりながら、生き辛さをかかえつつ頑張って生活しています。
わが発達凸凹ちゃんは、アスペルガーの症状がとても強い人です。
こだわりが強く、白と黒(グレーの無い)の世界に生きています。
ですのでTPOを説明するにあたっては、ものすごく注意を払わなければなりません。
最初が肝心なのです。変更不可?に近いと思って臨む必要があるのです。
TPOは無限の組み合わせ ~1つ1つの理解が大変~
T(時)P(場所)O(場面)・・・いつ、どこで、どんな場面でを組み合わせて伝える訳ですが、
無限にあると思いませんか?
そして必ず例外があるのですよ。
自宅・外出・室内・屋外・学校・休日・遊ぶ時・気を張る時・一人・大勢・家族と・親戚と・友達と・知り合いと。。。。。
いやぁ~、大変。
今回は「服装」についてですが、他の事についても同じで、こと細やかに伝える必要があるので頑張るのみです!
学校
学校は制服でしたのでとても助かりました。(ありがたやぁ~)
「衣替え」なるものがあったので、半袖・長袖の切り替えはスムーズです。
冬になれば、厚手のジャンパーにスノトレか長靴。学校に内履きがありますし。
ただ休み時間の過ごし方次第では、雪の中を半袖半ズボンで遊ぶとかされても母には分からないですからね。
授業参観日とかに知る事になるのですよ。
外を見たら、半袖半ズボンで雪の中で遊ぶ我が発達凸凹ちゃんにビックリですよ。。。
授業参観日がなければ知らないまま、、という事も結構ありましたね。(いろいろと)
自宅
自宅では甘めにしているので、気を付けるのは気温の変化による着替えだけ。
ですが例外として、自宅に来客がある時は着替えてもらいます。
ですので、来客がある事が分かればすぐに伝えて着替えです。
急な予定変更が苦手ですから。
来客が発達凸凹ちゃんには関係ないからと着替えなかった時に限って、
時間的に一緒に食べる事になったり、トイレでかち合う事になったり。
それ以降、来客時の着替えはルールとしてます。
外出
お出かけする時は、季節ごとにパターンをいくつか用意しました。
主にパンツに合わせて、このパンツならこの辺の上物、、、と、色とデザインでだいたい決めました。
着てみて合わない時だけ、上物を着替えます。
肌着と上物の首輪周りが合わない時ありませんか?
Tシャツから肌着がめっちゃ出る時。
着替える時はこんな時が多いです。
外に遊びに行くだけなら良いですが、どこかの施設や外食する時は少し気を使います。
汗だくで室内の冷房。
厚着で、室内の暖房。
『こんな場合は着替える時があります。』と、
前もって知らせておくとスムーズに着替えれますが、急だと抵抗されます。
着替え=めんどくさい
納得しないと・興味がないと=しない
ですから。
冠婚葬祭
冠婚葬祭は意外と大丈夫でした。
前もって分かる予定が多く、着るものも決まっているし、ちゃんとしたルール的なものもある。
将来は自分で用意するんだよ!と、毎回説明しながら一緒に準備したので今は自分で出来きています。(^-^)
TPOに合わせて自分で選ぶ為に
TPOに合わせて服装を選ぶ為に、
発達凸凹ちゃん達にはルールとして認識してもらって、
例外があるたびに説明して、納得の上で着替えて学んでゆく。
細やかで大変そうですが、
一度身に付いたスキルは変えるのが大変な分、しっかり身に付けてずっと続ける事が出来ます。
結果として細やかであればある程、将来の為になっていくのです。
おおまかなルールで始めてドンドン変更していくのは、発達凸凹ちゃん達には辛いし
変更が重ねればパニックになる事もあります。
なるべく後々の事を考えて・想像して、始める事が近道だと思っています。
変更がありそうな時は、前もって『あるかもよ~』と伝えておくだけでも全然違います。
あくまで我が発達凸凹ちゃん流ではありますが、
参考になれば嬉しいです。